第156章 彼女のことが好きかどうか

南雲玲奈はちょうど、頭が鈍くてぼんやりする時間帯だった。すぐには状況を飲み込めず、眉間をきゅっと寄せて、重たいまぶたをこじ開けようとする。

けれど――無理だった。

疲れが骨の芯まで染みている。まぶたは鉛みたいに重く、どうしても開かない。

その、蝶の羽みたいに震えるまつ毛を見つめながら、小泉大輔は声を立てずに笑った。

……座ったまま眠れるほど、限界か。

昨夜こちらで何が起きたのか、彼はすべて把握している。彼女がどれほど動き回り、どれほど神経を削ったかも。

ようやく息をつけた今、起こす理由などない。

ただ――いまの二人の体勢は、少しだけ微妙だった。

掌の中に収まる小さな顔。

き...

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